丸鋸角度切りホルダー

P1030847 P1030848木材の端面を角度切りするための、丸鋸ホルダーを製作した。ガイドフェンス付きのテーブルに固定して使う。今までは小物加工の場合、昨年の「絵皿たての製作 2」のような方法をとったり板物の場合は丸鋸ガイドを用いたりしたが、細くて長い物や同じ寸法のものの繰り返し加工は楽ではなかった。そこでまず、安物で心おきなく改造できる丸鋸にアルミフレームを2本固定した。方法は丸鋸のアルミプレートにタップを立てて、3カ所でねじ固定、フレームの下は皿モミしてねじ頭が飛び出さないようにした。この構造は刃の回りの見通しが良いのがポイント。フレーム二本はベニヤ板2枚にねじ止めした。このベニヤ部で作業台へのクランプを行う。今回は板厚12mmに合わせた構成であるが、厚くなる分には適宜板をかませれば良い。加工はフェンスに材を沿わせてフレームの下へ送り込む。作業台にはフェンスのねじ送り機構があるので、これを利用すると寸法だしが楽である。アルミチャンネルの送り溝は刃の逃げになっている。実際の作業は加工物によりガイドブロックなどを追加する。ためしに台形断面のチャネル加工を行ってみたがまずまずの結果であった。これを用いた製作物は後日また。

 

PMR500用テンプレートガイドを作る

P1030713ボッシュのパワートリマーは作りもしっかりしていて気にいっていますが、唯一テンプレートガイドが弱点です。工具中心ががたつきなどでうまく決まらず右側の写真のようになってしまいました。ネットなどではボッシュの他の品番のものを転用するなどの記事がありますが、写真左の安物トリマー(切削品で精度はよい)のテンプレートガイドを使うようにベースを作りました。

P1030714まずオリジナルのベースをはずして寸法はかり、アクリル板でベースをもう一つ作ります。厚みは6mmですが、丁度のものが手に入らなかったので3mmの二枚重ねです。黒いオリジナルの下にアクリル板をクランプで挟み穴関係などを正確に再現します。

 

P1030716切削品のテンプレートガイドを穴の中心にあわせて両面接着テープで固定し、直径8mmのドリルで芯だしします。そのあとで直径10mm(=テンプレートガイド径)のドリルで貫通穴加工します。

 

 

 

P1030718切削品に3mmの穴をあけて、アクリル板には同じピッチでM3のタップを加工します。テンプレートガイドとベースはM3のねじ二本で固定します。4隅の穴は4.5mmで固定後ねじが飛び出さないように皿もみ加工します。こちらはM4皿頭4本で固定します。

 

P1030719これが完成の写真です。オリジナルにくらべてテンプレートガイドのスリーブとトリマービットのセンターがきちんと出ています。ガタもほとんどありません。ちょっと残念なのは10mmのドリルで3mm厚みのアクリルに穴をあけたときクラックが入ってしまい見苦しくなった事です。でも機能的には満足いくものができました。