TVを見るときに具合の良い椅子をつくりました。写真の折り畳み座椅子は背中に重心をかけると前が浮き気味でイマイチでしたのでこれに枠をつけることにします。
厚さ12mmのコンパネを加工します。背板、底板、側板を荒加工し、抜き窓などを下書きします。
知っている人は知っていますが、抜き窓の加工は例えば四角の場合、4隅に大きめのドリルで穴をあけそれぞれの接線を鉛筆書きします。丸鋸の刃の外側をその線にあわせて、丸鋸先端を板にくっつけてそこを支点として刃を沈めていきます。刃のR分つなぎが残りますのであとで鋸で切ります。
このように背板と底板ができました。大きさはそれぞれ幅55cm、長さ60cmです。
側板は左右一対でこんな形にします。大きさは上辺60、底辺80、高さ52cmの台形から中央を抜いてあります。
背板と底板を桟木を使って組み立てます。とりあえず直角にしておきますが木ねじは底板側をゆるめにします。底板には側板との固定用桟木を止めておきます。ここで1日目終了。
全体を組み立てます。底板は奥側を2cmほど低くし、背板は底板にたいして90度より気持ち寝かせてあります。肘掛けは15mmでは狭いので板を追加しました。
後ろはこうです。背もたれの補強の三角の桟木を固定。他の部材の切り落としです。見た目も頑丈になりました。
念入りにヤスリ、ペーパーがけし、ニスで仕上げます。サイズは木どりを工夫し一枚980円サブロクの板でぴったり、そんな値段には見えないとは思います。
めでたく完成です。所要時間はニスの乾燥までで2日ほどでした。もとの座椅子のサイズがあったので、迷い無く寸法が決められました。